1ダビデの子こソロモンは王おう権けんを確かく立りつした。彼かれの神かみ、主しゅがともにおられ、彼かれを並なみ外はずれて偉い大だいな者ものとされた。

3ソロモンおよび彼かれとともにいた全ぜん会かい衆しゅうは、ギブオンにある高たかき所ところに行いった。そこに、主しゅのしもべモーセが荒あら野ので造つくった神かみの会かい見けんの天てん幕まくがあったからである。

4しかし、神かみの箱はこについては、ダビデがこれをキルヤテ・エアリムから、ダビデがそのために定さだめた場ば所しょに運はこび上あげていた。箱はこのための天てん幕まくをエルサレムに張はっていたのである。

5ギブオンの主しゅの幕まく屋やの前まえには、フルの子こであるウリの子こベツァルエルが造つくった青せい銅どうの祭さい壇だんがあった。ソロモンと会かい衆しゅうはそこで主しゅを求もとめた。

6ソロモンは、そこに、すなわち会かい見けんの天てん幕まくにおられる主しゅの前まえにある青せい銅どうの祭さい壇だんに上のぼり、その上うえで千匹びきの全ぜん焼しょうのささげ物ものを献ささげた。

8ソロモンは神かみに言いった。「あなたは、私の父ちちダビデに大おおいなる恵めぐみを施ほどこされました。そして、父ちちに代かわって私を王おうとされました。

9神かみ、主しゅよ、今いま、私の父ちちダビデになさったあなたの約やく束そくを堅かたく守まもってください。あなたは、地ちのちりのように数かずの多おおい民たみの上うえに、私を王おうとされたからです。

10今いま、知ち恵えと知ち識しきを私に授さずけてください。そうすれば、私はこの民たみの前まえに出で入いりいたします。さもなければ、だれに、この大おおいなるあなたの民たみをさばくことができるでしょうか。」

11神かみはソロモンに仰おおせられた。「そのようなことがあなたの心こころにあり、富とみも、財ざいも、名めい誉よも、あなたを憎にくむ者ものたちのいのちさえ願ねがわず、また長ちょう寿じゅも願ねがわず、むしろ、わたしがあなたをその王おうとして立たてたわたしの民たみをさばくための知ち恵えと知ち識しきを願ねがったので、

12その知ち恵えと知ち識しきがあなたに授さずけられる。またわたしは、あなたの前まえの王おうにも後あとの王おうにもないほどの富とみと財ざい宝ほうと誉ほまれをあなたに与あたえる。」

13こうして、ソロモンはギブオンにある高たかき所ところから出でて行いき、会かい見けんの天てん幕まくの前まえを去さってエルサレムに行いき、イスラエルの王おうとなった。

15王おうはエルサレムで銀ぎんと金きんを石いしのように用もちい、杉すぎの木きをシェフェラのいちじく桑ぐわの木きのように大たい量りょうに用もちいた。

16ソロモンが所しょ有ゆうしていた馬うまは、エジプトとクエから輸ゆ入にゅうされたもので、王おうの商しょう人にんたちが、クエから代だい価かを払はらって手てに入いれたものであった。

17彼かれらはエジプトから戦せん車しゃを銀ぎん六百、馬うまを銀ぎん百五十で買かい上あげて、輸ゆ入にゅうした。同どう様ように、ヒッタイト人じんのすべての王おうやアラムの王おうたちにも、王おうの商しょう人にんたちの仲なか買がいで輸ゆ出しゅつされた。