1愛あいする者ものたち。このような約やく束そくを与あたえられているのですから、肉にくと霊れいの一いっ切さいの汚けがれから自じ分ぶんをきよめ、神かみを恐おそれつつ聖きよさを全まっとうしようではありませんか。

3私はあなたがたを責せめるために言いっているのではありません。前まえにも言いったように、あなたがたは、私たちとともに死しに、ともに生いきるために、私たちの心こころのうちにあるのです。

4私には、あなたがたに対たいする大おおきな確かく信しんがあり、あなたがたについて大おおきな誇ほこりがあります。私は慰なぐさめに満みたされ、どんな苦く難なんにあっても喜よろこびに満みちあふれています。

6しかし、気き落おちした者ものを慰なぐさめてくださる神かみは、テトスが来きたことで私たちを慰なぐさめてくださいました。

7テトスが来きたことだけでなく、彼かれがあなたがたから受うけた慰なぐさめによっても、私たちは慰なぐさめられました。私を慕したうあなたがたの思おもい、あなたがたの深ふかい悲かなしみ、私に対たいする熱ねつ意いを知しらされて、私はますます喜よろこびにあふれました。

8あの手て紙がみによってあなたがたを悲かなしませたとしても、私は後こう悔かいしていません。あの手て紙がみが一いち時じ的てきにでも、あなたがたを悲かなしませたことを知しっています。それで後こう悔かいしたとしても、

9今いまは喜よろこんでいます。あなたがたが悲かなしんだからではなく、悲かなしんで悔くい改あらためたからです。あなたがたは神かみのみこころに添そって悲かなしんだので、私たちから何なんの害がいも受うけなかったのです。

10神かみのみこころに添そった悲かなしみは、後こう悔かいのない、救すくいに至いたる悔くい改あらためを生しょうじさせますが、世よの悲かなしみは死しをもたらします。

11見みなさい。神かみのみこころに添そって悲かなしむこと、そのことが、あなたがたに、どれほどの熱ねっ心しんをもたらしたことでしょう。そればかりか、どれほどの弁べん明めい、憤いきどおり、恐おそれ、慕したう思おもい、熱ねつ意い、処しょ罰ばつをもたらしたことでしょう。あの問もん題だいについて、あなたがたは、自じ分ぶんたちがすべての点てんで潔けっ白ぱくであることを証しょう明めいしました。

12ですから、私はあなたがたに手て紙がみを書かきましたが、それは不ふ正せいを行おこなった人ひとのためでも、その被ひ害がい者しゃのためでもなく、私たちに対たいするあなたがたの熱ねっ心しんが、あなたがたのために神かみの御み前まえに明あきらかにされるためだったのです。

13こういうわけで、私たちは慰なぐさめを受うけました。

14私はテトスに、あなたがたのことを少すこしばかり誇ほこりましたが、そのことで恥はじをかかずにすみました。むしろ、私たちがあなたがたに語かたったことがすべて真しん実じつであったように、テトスの前まえで誇ほこったことも真しん実じつとなったのです。

15テトスは、あなたがたがみな従じゅう順じゅんで、どのように恐おそれおののきながら自じ分ぶんを迎むかえてくれたかを思おもい起おこし、あなたがたへの愛あい情じょうをますます深ふかめています。

16私はすべてのことにおいて、あなたがたに信しん頼らいを寄よせることができることを喜よろこんでいます。