1しかし、イスラエルの子こらは聖せい絶ぜつの物もののことで主しゅの信しん頼らいを裏うら切ぎった。ユダ部ぶ族ぞくのゼラフの子こザブディの子こであるカルミの子こアカンが、聖せい絶ぜつの物ものの一いち部ぶを取とった。それで、主しゅの怒いかりがイスラエルの子こらに向むかって燃もえ上あがった。

3彼かれらはヨシュアのもとに帰かえって来きて言いった。「民たみをみな上のぼって行いかせるには及およびません。二、三千人にんぐらいを上のぼらせて、アイを討うたせるとよいでしょう。彼かれらはわずかですから、民たみをみな送おくって骨ほね折おらせるには及およびません。」

4そこで民たみのうち、およそ三千人にんがそこに上のぼって行いったが、彼かれらはアイの人ひと々びとの前まえから逃にげた。

5アイの人ひと々びとは彼かれらの中なかの三十六人にんを打うち殺ころし、彼かれらを門もんの前まえからシェバリムまで追おって、下くだり坂ざかで彼かれらを討うった。民たみの心こころは萎なえ、水みずのようになった。

7ヨシュアは言いった。「ああ、神かみ、主しゅよ。あなたはどうして、この民たみにヨルダン川がわをあえて渡わたらせ、私たちをアモリ人じんの手てに渡わたして滅ほろぼそうとされるのですか。私たちは、ヨルダンの川かわ向むこうに居い残のこることで満まん足ぞくしていたのです。

8ああ、主しゅよ。イスラエルが敵てきの前まえに背せを見みせた今いまとなっては、何なにを申もうし上あげることができるでしょう。

9カナン人じんやこの地ちの住じゅう民みんがみな、これを聞きいて私たちを攻せめ囲かこみ、私たちの名なを地ちから断たってしまうでしょう。あなたは、あなたの大おおいなる御み名なのために何なにをなさるのですか。」

11イスラエルは罪つみある者ものとなった。彼かれらはわたしが命めいじたわたしの契けい約やくを破やぶった。聖せい絶ぜつの物ものの一いち部ぶを取とり、盗ぬすみ、欺あざむいて、それを自じ分ぶんのものの中なかに入いれることまでした。

12だから、イスラエルの子こらは敵てきの前まえに立たつことができず、敵てきの前まえに背せを見みせたのだ。彼かれらが聖せい絶ぜつの者ものとなったからである。あなたがたの中なかから、その聖せい絶ぜつの物ものを滅ほろぼし尽つくしてしまわないなら、わたしはもはやあなたがたとともにはいない。

13立たて。民たみを聖せい別べつせよ。そしてこう言いえ。

14明あ日すの朝あさ、部ぶ族ぞくごとに進すすみ出でよ。主しゅがくじで取とり分わける部ぶ族ぞくは氏し族ぞくごとに進すすみ出で、主しゅがくじで取とり分わける氏し族ぞくは家か族ぞくごとに進すすみ出で、主しゅがくじで取とり分わける家か族ぞくは男おとこ一人ひとりひとり進すすみ出でよ。

15聖せい絶ぜつの物もののことでくじで取とり分わけられた者ものは、彼かれも彼かれに属ぞくするすべてのものも、火ひで焼やかれなければならない。彼かれが主しゅの契けい約やくを破やぶったからであり、彼かれがイスラエルの中なかで恥ち辱じょくとなることをしたからである。』」

17ユダの諸しょ氏し族ぞくを進すすみ出でさせると、ゼラフ人じんの氏し族ぞくがくじで取とり分わけられた。ゼラフ人じんの氏し族ぞくを男おとこ一人ひとりひとり進すすみ出でさせると、ザブディがくじで取とり分わけられた。

18ザブディの家か族ぞくを男おとこ一人ひとりひとり進すすみ出でさせると、ユダ部ぶ族ぞくのゼラフの子こザブディの子こカルミの子このアカンが、くじで取とり分わけられた。

19ヨシュアはアカンに言いった。「わが子こよ。イスラエルの神かみ、主しゅに栄えい光こうを帰きし、主しゅに告こく白はくしなさい。おまえが何なにをしたのか、私に告つげなさい。私に隠かくしてはいけない。」

20アカンはヨシュアに答こたえた。「確たしかに、私はイスラエルの神かみ、主しゅに対たいして罪つみを犯おかしました。私は次つぎのようなことをしました。

21私は分ぶん捕どり物ものの中なかに、シンアルの美うつくしい外がい套とう一着ちゃくと、銀ぎん二百シェケルと、重おもさ五十シェケルの金きんの延のべ棒ぼう一本ぽんがあるのを見みて欲ほしくなり、それらを取とりました。それらは今いま、私の天てん幕まくの中なかの地じ面めんの下したに隠かくしてあり、銀ぎんもそこにあります。」

23使つかいたちはそれらを天てん幕まくの中なかから取とり出だし、ヨシュアとすべてのイスラエルの子こらのところに持もって来きて、主しゅの前まえに置おいた。

24ヨシュアは全ぜんイスラエルとともに、ゼラフの子こアカンと銀ぎん、外がい套とう、金きんの延のべ棒ぼう、および彼かれの息むす子こ、娘むすめ、牛うし、ろば、羊ひつじ、天てん幕まく、それに彼かれのすべての所しょ有ゆう物ぶつを取とって、アコルの谷たにへ運はこんだ。

25ヨシュアは言いった。「なぜ、おまえは私たちにわざわいをもたらしたのか。主しゅは今日きょう、おまえにわざわいをもたらされる。」全ぜんイスラエルは彼かれを石いしで打うち殺ころし、彼かれの所しょ有ゆう物ぶつを火ひで焼やき、それらに石いしを投なげつけた。

26人ひと々びとはアカンの上うえに石いしくれの大おおきな山やまを積つみ上あげた。今こん日にちもそのままである。主しゅは燃もえる怒いかりを収おさめられた。それで、その場ば所しょの名なはアコルの谷たにと呼よばれた。今こん日にちもそうである。