Old Testament
New Testament
Bible Versions
Simplified Chinese
English
Traditional Chinese
Spanish
Korean
Russian
Indonesian
French
Japanese
Arabic
Settings
Show Verse Number
Show Title
Show Footnotes
Verse List View
1私が日の下で見た悪しきことがある。それは人の上に重くのしかかる。
2神が富と財と誉れを与え、望むもので何一つ欠けることがない人がいる。しかし神は、この人がそれを楽しむことを許さず、見ず知らずの人がそれを楽しむようにされる。これは空しいこと、それは悪しき病だ。
3もし人が百人の子どもを持ち、
多くの年月を生き、
彼の年が多くなっても、
彼が良き物に満足することなく、
墓にも葬られなかったなら、
私は言う。彼よりも死産の子のほうがましだと。
4その子は空しさの中に生まれて来て、
闇の中に去って行き、その名は闇におおわれ、
5日の光も見ず、何も知らない。
しかし、この子のほうが彼よりは安らかだ。
6彼が千年の倍も生きても、
幸せな目にあわなければ。
両者とも同じ所に行くではないか。
7人の労苦はみな、自分の口のためである。
しかし、その食欲は決して満たされない。
8知恵のある者は、
愚かな者より何がまさっているだろう。
人の前でどう生きるかを知っている貧しい人も、
何がまさっているだろうか。
9目が見ることは、
欲望のひとり歩きにまさる。
これもまた空しく、風を追うようなものだ。
10存在するようになったものは、
すでにその名がつけられ、
それが人間であることも知られている。
その人は、自分より力のある者と
言い争うことはできない。
11多く語れば、
それだけ空しさを増す。
それは、人にとって何の益になるだろうか。
12だれが知るだろうか。
影のように過ごす、空しい人生において、
何が人のために良いことなのかを。
だれが人に告げることができるだろうか。
その人の後に、日の下で何が起こるかを。
聖書 新改訳 2017
©2017 新日本聖書刊行会