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1人ひとは、その妻つまエバを知しった。彼かの女じょは身みごもってカインを産うみ、「私は、主しゅによって一人ひとりの男だん子しを得えた」と言いった。
2彼かの女じょはまた、その弟おとうとアベルを産うんだ。アベルは羊ひつじを飼かう者ものとなり、カインは大だい地ちを耕たがやす者ものとなった。
3しばらく時ときが過すぎて、カインは大だい地ちの実みのりを主しゅへのささげ物ものとして持もって来きた。
4アベルもまた、自じ分ぶんの羊ひつじの初うい子ごの中なかから、肥こえたものを持もって来きた。主しゅはアベルとそのささげ物ものに目めを留とめられた。
5しかし、カインとそのささげ物ものには目めを留とめられなかった。それでカインは激はげしく怒いかり、顔かおを伏ふせた。
6主しゅはカインに言いわれた。「なぜ、あなたは怒いかっているのか。なぜ顔かおを伏ふせているのか。
7もしあなたが良よいことをしているのなら、受うけ入いれられる。しかし、もし良よいことをしていないのであれば、戸と口ぐちで罪つみが待まち伏ぶせている。罪つみはあなたを恋こい慕したうが、あなたはそれを治おさめなければならない。」
8カインは弟おとうとアベルを誘さそい出だした。二人ふたりが野のにいたとき、カインは弟おとうとアベルに襲おそいかかって殺ころした。
9主しゅはカインに言いわれた。「あなたの弟おとうとアベルは、どこにいるのか。」カインは言いった。「私は知しりません。私は弟おとうとの番ばん人にんなのでしょうか。」
10主しゅは言いわれた。「いったい、あなたは何なんということをしたのか。声こえがする。あなたの弟おとうとの血ちが、その大だい地ちからわたしに向むかって叫さけんでいる。
11今いまや、あなたはのろわれている。そして、口くちを開あけてあなたの手てから弟おとうとの血ちを受うけた大だい地ちから、あなたは追おい出だされる。
12あなたが耕たがやしても、大だい地ちはもはや、あなたのために作さく物もつを生しょうじさせない。あなたは地ち上じょうをさまよい歩あるくさすらい人びととなる。」
13カインは主しゅに言いった。「私の咎とがは大おおきすぎて、負おいきれません。
14あなたが、今日きょう、私を大だい地ちの面おもてから追おい出だされたので、私はあなたの御み顔かおを避さけて隠かくれ、地ち上じょうをさまよい歩あるくさすらい人びととなります。私を見みつけた人ひとは、だれでも私を殺ころすでしょう。」
15主しゅは彼かれに言いわれた。「それゆえ、わたしは言いう。だれであれ、カインを殺ころす者ものは七倍ばいの復ふく讐しゅうを受うける。」主しゅは、彼かれを見みつけた人ひとが、だれも彼かれを打うち殺ころすことのないように、カインに一つのしるしをつけられた。
16カインは主しゅの前まえから出でて行いって、エデンの東ひがし、ノデの地ちに住すんだ。
17カインはその妻つまを知しった。彼かの女じょは身みごもってエノクを産うんだ。カインは町まちを建たてていたので、息むす子この名なにちなんで、その町まちをエノクと名なづけた。
18エノクにはイラデが生うまれた。イラデはメフヤエルを生うみ、メフヤエルはメトシャエルを生うみ、メトシャエルはレメクを生うんだ。
19レメクは二人ふたりの妻つまを迎むかえた。一人ひとりの名なはアダ、もう一人ひとりの名なはツィラであった。
20アダはヤバルを産うんだ。ヤバルは天てん幕まくに住すむ者もの、家か畜ちくを飼かう者ものの先せん祖ぞとなった。
21その弟おとうとの名なはユバルであった。彼かれは竪たて琴ごとと笛ふえを奏かなでるすべての者ものの先せん祖ぞとなった。
22一いっ方ぽう、ツィラはトバル・カインを産うんだ。彼かれは青せい銅どうと鉄てつのあらゆる道どう具ぐを造つくる者ものであった。トバル・カインの妹いもうとはナアマであった。
23レメクは妻つまたちに言いった。
「アダとツィラよ、私の声こえを聞きけ。
レメクの妻つまたちよ、私の言いうことに耳みみを傾かたむけよ。
私は一人ひとりの男おとこを、私が受うける傷きずのために殺ころす。
一人ひとりの子こどもを、私が受うける打うち傷きずのために。
24カインに七倍ばいの復ふく讐しゅうがあるなら、
レメクには七十七倍ばい。」
25アダムは再ふたたび妻つまを知しった。彼かの女じょは男おとこの子こを産うみ、その子こをセツと名なづけた。カインがアベルを殺ころしたので、彼かの女じょは「神かみが、アベルの代かわりに別べつの子し孫そんを私に授さずけてくださいました」と言いった。
26セツにもまた、男おとこの子こが生うまれた。セツは彼かれの名なをエノシュと呼よんだ。そのころ、人ひと々びとは主しゅの名なを呼よぶことを始はじめた。
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