ともに聴く聖書 Public Reading of Scripture

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1金かね持もちたちよ、よく聞ききなさい。迫せまり来くる自じ分ぶんたちの不ふ幸こうを思おもって、泣なき叫さけびなさい。

2あなたがたの富とみは腐くさり、あなたがたの衣ころもは虫むしに食くわれ、

3あなたがたの金きん銀ぎんはさびています。そのさびがあなたがたを責せめる証しょう言げんとなり、あなたがたの肉にくを火ひのように食くい尽つくします。あなたがたは、終おわりの日ひに財ざいを蓄たくわえたのです。

4見みなさい。あなたがたの畑はたけの刈かり入いれをした労ろう働どう者しゃへの未み払ばらい賃ちん金ぎんが、叫さけび声ごえをあげています。刈かり入いれをした人ひとたちの叫さけび声ごえは、万ばん軍ぐんの主しゅの耳みみに届とどいています。

5あなたがたは地ち上じょうでぜいたくに暮くらし、快かい楽らくにふけり、屠ほふられる日ひのために自じ分ぶんの心こころを太ふとらせました。

6あなたがたは、正ただしい人ひとを不ふ義ぎに定さだめて殺ころしました。彼かれはあなたがたに抵てい抗こうしません。

7ですから、兄きょう弟だいたち。主しゅが来こられる時ときまで耐たえ忍しのびなさい。見みなさい。農のう夫ふは大だい地ちの貴き重ちょうな実みのりを、初はじめの雨あめや後のちの雨あめが降ふるまで耐たえ忍しのんで待まっています。

8あなたがたも耐たえ忍しのびなさい。心こころを強つよくしなさい。主しゅが来こられる時ときが近ちかづいているからです。

9兄きょう弟だいたち。さばかれることがないように、互たがいに文もん句くを言いい合あうのはやめなさい。見みなさい。さばきを行おこなう方かたが戸と口ぐちのところに立たっておられます。

10兄きょう弟だいたち。苦く難なんと忍にん耐たいについては、主しゅの御み名なによって語かたった預よ言げん者しゃたちを模も範はんにしなさい。

11見みなさい。耐たえ忍しのんだ人ひとたちは幸さいわいだと私たちは思おもいます。あなたがたはヨブの忍にん耐たいのことを聞きき、主しゅによるその結けつ末まつを知しっています。主しゅは慈じ愛あいに富とみ、あわれみに満みちておられます。

12私の兄きょう弟だいたち。とりわけ、誓ちかうことはやめなさい。天てんにかけても地ちにかけても、ほかの何なににかけても誓ちかってはいけません。あなたがたの「はい」は「はい」、「いいえ」は「いいえ」でありなさい。そうすれば、さばきにあうことはありません。

13あなたがたの中なかに苦くるしんでいる人ひとがいれば、その人ひとは祈いのりなさい。喜よろこんでいる人ひとがいれば、その人ひとは賛さん美びしなさい。

14あなたがたのうちに病びょう気きの人ひとがいれば、教きょう会かいの長ちょう老ろうたちを招まねき、主しゅの御み名なによって、オリーブ油ゆを塗ぬって祈いのってもらいなさい。

15信しん仰こうによる祈いのりは、病やんでいる人ひとを救すくいます。主しゅはその人ひとを立たち上あがらせてくださいます。もしその人ひとが罪つみを犯おかしていたなら、その罪つみは赦ゆるされます。

16ですから、あなたがたは癒いやされるために、互たがいに罪つみを言いい表あらわし、互たがいのために祈いのりなさい。正ただしい人ひとの祈いのりは、働はたらくと大おおきな力ちからがあります。

17エリヤは私たちと同おなじ人にん間げんでしたが、雨あめが降ふらないように熱ねっ心しんに祈いのると、三年ねん六か月げつの間あいだ、雨あめは地ちに降ふりませんでした。

18それから彼かれは再ふたたび祈いのりました。すると、天てんは雨あめを降ふらせ、地ちはその実みを実みのらせました。

19私の兄きょう弟だいたち。あなたがたの中なかに真しん理りから迷まよい出でた者ものがいて、だれかがその人ひとを連つれ戻もどすなら、

20罪つみ人びとを迷まよいの道みちから連つれ戻もどす人ひとは、罪つみ人びとのたましいを死しから救すくい出だし、また多おおくの罪つみをおおうことになるのだと、知しるべきです。

聖書新改訳 2017